コラム

ADLとは?

ADLという言葉を耳にされたことはあるでしょうか?
介護が必要かどうか判断する時に、ADL動作レベルはとても重要な項目です。
ADLの低下は一人で日常生活が送れないだけでなく、さまざまな症状を引き起こします。
では日常生活に欠かせないADLとは、どのような動作なのでしょうか。
▼ADLとは
「Activities of Daily Living」を略したもので、日本語では「日常生活動作」を意味します。
ADLは老化や生活習慣病などが原因で低下していき、1つ衰えると他の動作にも影響が出るため予防が大切です。
▼ADLの種類
動作ごとに、以下の2つの種類に分けられます。
■BADL
「基本的日常生活動作」とも呼ばれ、日常生活を送る上で欠かせない最低限の動作を指し、一般的にはADLと同じ意味です。
箸やスプーンを使い食事ができる・飲み込める・車椅子に乗り移動ができるなどの動作そのものを指します。
■IADL
BADLに加え「手段的日常生活動作」では、より複雑な判断力や意思決定ができるかどうかもチェック項目に含まれます。
具体的には、献立や盛り付け方まで考えて料理できる・バスや電車など公共機関の乗り物で移動ができるといった内容です。
また、他者とのコミュニケーションや金銭管理なども含まれます。
▼ADLを向上させるには
■体を動かす
運動やリハビリテーションなどで体を動かし、体力・筋力を維持しましょう。
活動量が減ると体の機能が衰え、寝たきりや動作が困難になります。
階段を使う・散歩するといった日常に行う軽い運動だけでも意識して行うと良いです。
また、バランスの取れた食事や生活リズムを心がけましょう。
■コミュニケーションを図る
趣味の場や施設の利用などで、コミュニケーションを取る機会を増やしましょう。
コミュニケーションは精神面だけでなく、認知症の予防にも役立ちます。
▼まとめ
ADLとは日常生活に欠かせない、食事や移動など重要な動作を指します。
筋力や体力は老化や生活習慣病などで衰えていくため、適度な運動やコミュニケーションはADL低下予防に大いに役立つでしょう。
しかし本人の努力だけでは維持は難しく、周囲のサポートは欠かせません。
日常生活を送るうえで不安や支障がある場合は、家族や対応した施設へ相談しましょう。

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